聞いてなお迷うセカンドオピニオン(他作)

セカンドオピニオン』とは診断や治療方針について主治医以外の医師の意見をいう。
『ガンや心臓病で手術を勧められたけどどうしよう』と、重大な決断に悩み、他の専門医の意見を聞いてみたくなるのは当然。
日本ではまだ『セカンドオピニオン』が普及していないので、『主治医に失礼になる』と遠慮もし勝ちだが、命が掛かっている時に悠長な遠慮などダメ。米国ではこの10年間で知らない人はいないほど定着したそうだ。診察の終わりに医師が『セカンドオピニオンを取りますか?』と尋ねるほどだという。
重大な決断をするときに医療費のことは細かい話だが、セカンドオピニオン自由診療で『全額自己負担』となるということを知っておくことも必要。
セカンドオピニオンを進める会』が『セカンドオピニオンを受けるための条件』を挙げている。
参考になるので列挙すると、
①医師に診断・治療方針の説明を十分に受け、それで判断できずに困っている方。医師の説明も十分に聞かずに、感情的にしっくりいかないので、という方は対象になりません。
②セカンド・オピニオンは、あくまでも別の医師に意見をきくということで、前の医師の診断・治療法を裁定(ジャッジ)してもらうということではありません。最終判断は、医師ではなく患者本人か家族がすることを了解できている方。
③医療訴訟を目的にしている方は一切対象になりません。この会の目的は、ご自身が診断・治療についてよく納得して最終決断をされるためのお手伝いにあるからです。
④患者が判断に迷っている治療法が専門的な医師の診断のもとに提示されていることを前提とします。
⑤セカンド・オピニオンの判断が最初の医師と同じであった場合は、特殊なケースを除き、元の診療機関に戻っていただくことを前提とします。