面接で子より親を観察し(他作)

この句はおそらく幼稚園入園に当たっての親子面接と思われる。
私の子も幼稚園には行ったが、妻に任せていたので、親子面接があったかどうかすら記憶にない。
普通、面接者は園の責任者である園長または副園長が行うだろう。
質問内容は、子に対しては①名前②年齢③好きな食べ物④今日はどうやって来たか等。親に対しては、①この幼稚園を選んだ理由②幼稚園への期待③家庭での教育方針等が考えられる。
作者がもし面接者であれば、親が若くて美しい母親であればあるほど先の質問事項を突っ込んで聞くのではないか?
冒頭の句には作者のそんないたずら趣味がチラッと顔を覗けているようである。
同想句を一句詠んで終わりとしよう。
『見合い席娘より気になる若い母』