座ったら立ち食いそばはまずくなり(他作)

『立ち食い』と言えば駅での「立ち食いそば」や「立ち食いうどん」を思い出す。特に名古屋駅の『きしめん』は有名。
『立ち食い』はなぜおいしいのだろうか?考えるに、
本来、家庭では子供が小さい時立ち食いしていると『お行儀が悪いですよ』としつけてきた。
その『行儀が悪い食べ方を大人になってするという快感』がまず第一のおいしい理由。
『座席のある料理店に行くより安いと言う懐の安心感』が第二の理由。
と第二の理由は冒頭の句と相なじまないが、要は『立ち食い』で食べようと張り切って駆けつけた「うどん」や「そば」を何らかの事情で座って食べると同じものを食べても「生気」を失ったものを食べる気がするということであろう
ちなみに、『立ち食いそば」の歴史は資料がないのではっきりしないが、信越本線『軽井沢』で始まったというのが定説となっているよう。東京都内では昭和39年に品川駅に「常盤軒」ができたという。
いずれにしても『立ち食い』なんて『鈍行列車時代』の産物と言えるのではないだろうか?