死んだこと死んだ人には分らない(他作)

当然のことだがあらためて句にすると面白いから不思議。
まあ、こんな句は忙しい人は相手にしないから、『暇人が暇人誘う句を作る』と言うのが私の感想。
私は死んだ経験がないので冒頭の句の真偽のほどは分らない。
関連した話を。
『人間は死んでも耳だけは聞こえる』ということを小学生の時、先生から聞いた。
その後成人して通夜や葬儀に度々参列。耳が聞こえるせいか、確かにその席では故人の悪口を聞いたことがない。
ひとつの例外もなく『良い人だったのに・・・』であり、この人だけには『良い人だった」はないだろうと思う人にでも『元気が良い人だった』『愉快な人だった』と言葉が見事すり替わっている。
やはり、先生の言ったことは間違いなかったんだな?とあらためて信じた。
その後、医学界では『脳死をもって人の死』とされるようになり、ある本によると、
脳死が人の死であっても、人の死は必ずしも体内の細胞や臓器の死を伴うものではない』とされているようである。従って、先生の言葉が更に真実味を帯びてきたので、今では本気で信じようか?自ら死んで確かめるには、まだ20年早いな?と迷っているところである。