再会し人が変わっていたショック(他作)

クラス会ではよくあること。多くのクラスメートと昔を懐かしみ歓談するのが目的のクラス会。建前はそうだが、共学のクラスにあっては誰だって意中の人が一人や二人はいる。まず気になるのはその人が出席するかどうか?出席するとなればどのように変わっているか?期待に胸を膨らます。でもスマートで美人だった彼女がダルマ型に変形、目じりに何を苦労したかと思うほどのしわ、首は二重あご、とあっては冒頭のような句が詠みたもなる。
これは何も男性が女性を見るときに限ったことではない。女性が男性を見る場合だって同じ。
『イケメンも今はデブッチョ髪もなく』と、詠むかも知れない。
淡い恋をしていた人にとっては
『これまでの夢水泡に帰すクラス』になることも度々。
一般的な見方でコメントしたが、これらは所詮人間の姿や形等表面だけの問題。
冒頭の句をもっと深く、心の問題として捉えることもできる。
同性の場合、視点が全く違って
「昔は無二の親友として彼とは悩み等を何でも話し合う仲。このたび30年ぶりに再会したが、彼自身自分のことをほとんど語ろうとしないし、こちらが話をしてもあまり関心を示さない。お互いの生活環境が変わったとは言え、どこかで心のつながりが切れたのか?とショックを受けた」という事例もある。相手との心が断ち切れたショックの方が相手の姿形が変わっていたショックよりショック度は大きいだろう。
「男女の問題と友情の問題を比較するなんて元々無理があるじゃあないか」と言われそうなのでこの辺でやめよう。