森のくまホントは怖い歌だった(他作)

まず歌詞を書かなければコメントもできまい。
(森のくまさん)
『ある日森の中 くまさんに 出会った
 花咲く森の道 くまさんに 出会った
くまさんの 言うことにゃ お嬢さん お逃げなさい
スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ
ところが くまさんが あとから ついてくる
トコトコ トコトコと  トコトコ トコトコと
お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物
白い貝がらの 小さな イヤリング
あら くまさん ありがとう お礼に 歌いましょう
ラララ ラララララ ラララ ラララララ 』

童謡として口ずさめば何も気が付かないが、専門家はこの歌詞の最大の謎は『くまさんの不可解な行動』と言う。
『お逃げなさい』と言っておきながら、なぜ『ついて行く』のか?
落し物を渡すために『ついて行く』ほど親切であるのならばなぜ『お逃げなさい』と言ったのか?
この疑問については一般に流布しているのは『どっちもバカ説』だと言う。
両者の心中は
(出会ったとき)お嬢さん・・『キャー』
         くまさん・・・『こんな可愛い娘を食うのは忍びない逃がそう』
(落としたイヤリングを見つけて)
 くまさん・・『これは返してやろう』
 お嬢さん・・『拾ってくれるってことは安心していいんだ。お礼に歌を歌おう』
(一緒に歌を歌って)くまさん・・『アホかこいつ、わしがくまだっていう恐ろしさも知らずに!』
というところか?バカ度は『お嬢さんのほうが高い』と専門家は言っている。
たまたま出会ったくまの気性が良く悠長だったから冒頭の句にあるように『ホントは怖い歌』でありながら、長い間子供に愛され歌い継がれてきたのだと思う。
熊の多い北海道で,この童謡を信じた子供が同じことをすると、一瞬のうちに命は奪われるだろう。だからと言って子供に『夢』は与えねばならないし・・・・。
先生は『歌詞はこうなっているけど本当はこんなことしたら駄目だよー』って指導をするのだろうか?