始めたらやめられまへん白髪染め(他作)

私には白髪はないが白髪の人の気持ちを察すると、句のとおりであろう。きれいに黒く染めても数日経つとまた下の方から白髪が見え出す。言うならモグラたたきのモグラと一緒の存在で染めても染めても次々出てくるので始末が悪い。
冒頭の句の心情を詠むと
『やめたならキッとばれるぞ我が白髪』
という気持ちだろう。
逆にはげるタイプの人が詠む川柳は
『着けたならもう外せないこのカツラ』となる。
綾小路きみまろが「カツラを取ることはパンツを脱ぐことよりも恥ずかしい」と言っていた。理由まで明らかにすると、このページの品位が落ちるのでここで筆を置くが、先の川柳の趣旨に照らして各自でお考えください。