金拾う時は腰痛苦にならず(他作)

腰が痛いと思って歩いていても「ヒラッヒラッ」と一万円札が舞ってくると慌てて拾うのは誰でも同じ。そんな時は、不思議なもので瞬間的に腰の痛みなど忘れてしまう。
人間の体なんて実に都合良くできているもの。
お金が仮に百円硬貨や十円硬貨でも拾うかどうかは本人の日頃の金銭感覚次第。
お金を拾うか見過ごすかの行動は、お金の額面と腰の痛さ両者を考慮して即座に結論が出された結果だと思うとおかしくなってくる。落ちている金を拾うかどうかで迷ってはおられない。優柔不断禁物の世界だ。早くしないと足ででも踏んでおかないと、人に拾われてしまう。