貧乏をしばし忘れる朝の風呂(他作)

朝風呂がそれほど、優雅な気分にさせるものだろうか?
我が家は深夜まで起きていた娘が度々朝風呂に入るがそんなことを言ったことは一度もない。それより、言いそうなのは、毎晩小犬を抱いて癒されている妻だ。ヨークシャテリアはすごく甘えだ。飼い主の手が開いておればすぐ抱っこか相手をするようねだる。妻が夕食をしていても箸を置いたら即座に寄って両手を差し伸べる。それを抱くのも、妻の一日の疲れが癒されるひとときでもある。
冒頭の句に習って詠めば「中流の暮らしか今日も小犬抱き」
というところ。
以上2句は我々の日常生活でいつも感じている幸せだ。
しかし、1回2〜3万円かかるゴルフ、客観的には優雅に見えるが、接待とか会社のお付き合いで行かされる立場では、「貧乏は家に隠して社のゴルフ」という楽しくない句にもなる。