三十路にてのべつ幕なし意味を知り〈他作)

五七五の区切り方を間違うと何のことか分らなくなる。三十歳でやっと『のべつ幕なし』の意味を知ったと言うことであるが、普通の社会生活をしてきた人ならばそんなことは考えられない。そこで『語源を初めて知った』ということでコメントしよう。この意味は「絶え間なく、少しの休みもなく」であり、語源は「芝居で、幕を引かずに場面を進行させることからきている。(『のべつ』はずっと続けての意の『述べつ』)」
言葉自体の意味は知っていても、語源までは知らぬことが案外多いですね。
『ご婦人がのべつ幕なししゃべりたて』
よく見る光景だがいくらきれいに着飾っていても、品位を下げるだけなので慎むよう。