四歳の言うことなら聞く二歳(他作)

子どもは二歳前後になると、母親が何を言っても、いきなり『イヤー』と言って母親を困らせる。自我が芽生えた証拠だが、これがいわゆる「第一反抗期」と呼ばれるもの。二歳児ころの子どもの仕事は、『食べる、寝る、遊ぶ』こと。四歳児の言うことを聞くというのは、
「もし反抗すると明日から遊んでもらえなくなる」という、幼い体で覚えた知恵があるからだろう。
冒頭の句は二歳児に焦点を当てた句だが、焦点をを四歳児に移して
『二歳児を優しくさとす四歳児』
とすればお兄(姉)さんぶった四歳児の情景がイメージされ一層面白い句になる。