酒好きの和尚なかなか帰らない(他作)

私は出遭った経験はないが、多い和尚の中にはこんな和尚もいるだろう」と思う。
法事の会食は、僧侶、親類縁者等で行う。僧侶は最も上座で、お膳、お酒は必ず僧侶から先に差し上げる。
田舎には町長、学校長、郵便局長、警察署長等地域の有志が多いがそういう方が参会者の中にいようと僧侶の前では肩書きなど全く関係なしである。僧侶が酒を飲んで機嫌よく長々としゃべりだすと『ストップザお坊』はだれもいない。みんなから奉られ酒好きも手伝って遅くまで居座ると、冒頭の句のように悪く詠まれることにもなる。
こうなると僧侶の人格の問題もかかわってくることになる。
私の実家の近所の僧侶は30歳にも満たない若い僧侶だがまだお話したいなあと思っていても頃合を見て、彼の方から『次がありますので失礼します』と言って帰られる。