内緒よの声に不思議な連帯感(他作)

友達から知らないことを告げられて、最後に「内緒よ」と小さな声で言われると、
大きな秘密を共有したようで確かに連帯感を感じる。
昔、上司に「あんたじゃけー言ううんじゃがのう」と言って、私に話を始める人がいた。
最初にそう言って切り出されると聞く方も相手に「信頼感」を感じて自ずと話を聞く気持となる。
この場合は話の最初に『信頼感』を感じ、句の場合は話の最後で『連帯感』を感じる。
相手との距離を表現する言葉は色々あるが、心に残るタイミングはそのときの状況もあろうが、
初めや途中より最後の方が余韻が残って効果的かも知れない。
もっともプロポーズの言葉をデートの別れ際で言ったのでは
『もう少し全うな所で言ってくださいよ』ということになるかも分からないが。
冒頭の句に返って、これが男女の火遊びならば「内緒よ」を繰り返すうち内緒でなくなり『大火事』となる可能性も?
 『大火事は内緒内緒の繰り返し』