安いのを自慢する人隠す人(他作)

句の説明は不要だろう。
人間の性格を詠んだ句のようだ。
安い物を買ったという同じ状況でありながら一方ではそれを自慢と言う形で表に大きく出し、他方では裏に隠すという対照的な描写が何とも言えず面白い。
日常よくある事象だがこんなことでも素材になるのであれば川柳の素材なんてちょっと注意していればどこにでも転がっているということだろう。
冒頭の句と少し視点をずらして詠んでみよう。
「幸せは安値で物を買ったとき」
①定価の半額で買ったとすると半分も安く買ったことになり、そのことで喜びを感じる。
②半額で買ったことで「人をビックリさせて」幸せを感じる。