ほめられた人間と犬嬉しそう(他作)

人間と犬を同一視しているところが面白い。
心の問題を詠んでおり犬嫌いの人にはとてもこの句は理解できないだろう。
人は何歳になってもほめられれば嬉しいものだが、一定年齢に達すると直接ほめられるより間接的にほめられる方が嬉しくなる。近所には通学途上よくあいさつする中学生がいる。
しかし私は直接その子に対し「朝晩よくあいさつしてくれるね」とはほめず、普通に「行ってらっしゃい」とか「お帰り」と言っている。
時にその子の親に会った時「お宅の息子さんはよくあいさつされることで評判ですよ!高校生なんてほとんどあいさつしないのに感心していますよ。」と言ったことがある。
おそらくその親を通じてそのほめ言葉は本人に伝わったであろう。
現役時代職場で他部署からの声が上司に届いてほめられたことがあるが、これほど嬉しかったことはない。
私は『最も効果的なほめ方は第三者を介してほめること』だと思っている。
しかし、幼児や犬猫は別。
直接ほめてすぐ何らかのご褒美をやらないと相手に分からないししつけもできないだろう。
幼児ならすぐ頭をさすってやるとかだっこする。小犬が所定の場所でしっこをすれば好きな餌を与えてやる。
等々だ。
『子どもはほめ育て』、『部下はほめ使い』、『犬はほめしつけ』、『美人はほめ殺し
ちょっと口が過ぎましたか?