虎の威を借りる日本を友とする

今日の中国新聞には『緊密ぶり誇示には懸念』というタイトルで16日の日米首脳会談における小泉首相の態度を厳しく批判していた。大いに参考となるので抜き上げてみたい。小泉首相は「日米関係はほどほどに」との一部の意見を「私はとらない」と公言する。こうした日米共同行動の強調振りは、超大国・米国の「虎の威借る」日本ーと他国の目には移ってしまいそうだ。確とした自主性の見えない国が、他の信頼を得ることができるだろうか。米国にとっても、別の切り口でやってくれる友人こそ、真の友人だろう。米国が壁にぶつかったとき、米国べったりで他の選択肢を持たない日本では、頼りないに違いない。『イエスマン』は都合の良い存在ではあっても、決して尊敬すべき存在にはなり得ない。強いものに向かっても言うべきことはきちっと言う存在こそ持つべき友人である。米国にとって日本はそんな友人たりえているか。