口軽い人の周りの口重さ(他作)

この状況を捉えた作者の感じ方の問題のようだ。軽率にあれこれ何でもしゃべる人の周りに集まった人達も、理由は色々。①単に話が面白いから。②更に話をあおるため。③その話を制するため等が考えられる。私も①②はよくやったものだ。この句の情景はどうも「口軽い人」にあおるでもなく、注意するでもなく、ただ黙って白々しく聞いている者のことを「口重い」と表現しているようだ。こういう人達が、口の軽い人間にとって最も邪魔な存在であることは経験上容易に推測できる。