外交の影響よそに靖国へ

小泉純一郎首相は17日午前、靖国神社を参拝した。2001年の首相就任以来、毎年1回の参拝を続けており、今回が5回目。参拝は秋季例大祭に合わせ行われ、本殿に入らず記帳もしないまま拝殿前で参拝する一般と同じ形式に変更した。A級戦犯合祀を理由に中止を要求していた中国は激しく反発、23日の方向で調整していた日中外相会談の開催を取りやめた。韓国も12月に予定していた日韓首脳会談の延期を示唆するなど両国関係に深刻な影響が広がった。首相は記者団に「心の問題に他人が干渉するべきではない。外国政府がいけないとかいう問題ではない」と反論したという。