最下位に選手一丸最多勝

最下位が既に確定している広島カープにとって、見所は個人タイトルの行方であったが、7日のヤクルト最終戦で5回から救援登板した黒田は魂の65球を投げ抜いて15勝目。阪神・下柳に並び最多勝のタイトルを確定的にした。中国新聞「球炎」の担当者木村雅俊さんは「球炎を担当した5年間の中で、最も嬉しい試合だった。これまで劇的なゲームは何度もあったが、これほど選手がひとつになって戦ったのは記憶にない。『黒田のために勝つ』選手の強い思いが集約していった過程と、結果を出した力を誇りに思う。目標や目的があればチームは一つになる。それが優勝という瞬間なら最高だろう」と言っている。