野生への復帰放鳥コウノトリ

国の特別記念物で、世界的に絶滅の危機にあるコウノトリの保護・増殖に取り組んできた
兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園が24日、飼育してきた5羽を放鳥した。国内最後の生息地だった同市で71年に絶滅してから34年。再び人里に放す取り組みは世界でも珍しいという。5羽には発信器や目印の足輪が付けられており、今後、人工衛星と地上からの目視で追跡調査されるとか。増井光子園長は「半世紀を経てこの日を迎え、感無量だ。数世代にわたってヒナを生み続けたときが野生復帰の成功だと言える」と話している。(参考)
コウノトリは体長約1m翼を広げると2mになる大型鳥。
日本と朝鮮半島で絶滅、最大の繁殖地のあるロシアや中国でも生息地の減少や環境汚染などで推定生息数は約2,000羽に減っている。