動機なおなぞで二審もまた死刑

夏祭りのカレーに猛毒のヒ素が入れられ、4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった98年7月の和歌山市のカレー毒物混入事件などで殺人、殺人未遂、詐欺の罪に問われた林真須美被告〔43〕の控訴審判決が28日、大阪高裁であった。裁判長は「事件当日の昼に被告がカレー鍋の見張りを1人でしていた事実に誤りはなく、次女と2人でいて混入の機会はなかったとする被告の供述は信用できない」などとして一審和歌山地裁の死刑判決を支持し、林被告の控訴を棄却した。被告側は上告したよう。