火を放ちイチロー野をも振り向かず

鈴木真砂女さんの句に「火を放ち野もふりむかぬ男かな」という恋の句があるので真似て作った。マリナーズイチローは、昨年大リーグのシーズン最多安打記録「257」を84年ぶりに塗り替え、今季は大リーグ通算1000本安打を達成した。5年目、696試合での到達は、1900年以降で3番目に速い記録という。まさに、火の消えぬ野に次の火を転じてくれる人である。日本プロ野球での最速記録はイチロー選手自信の持つ757試合で、今回の到達速度はこれを上回る。スポーツ記録はしばしば「通過点」と評されるが、大リーグを舞台に通過点とする人はそういないだろう。いつか張本勲選手の3085安打を抜いて欲しいものだ。