粘り腰ガンに粘れずついに逝き

角界のプリンス」と呼ばれた大相撲の元大関貴ノ花の二子山親方が30日,口腔(こうくう)底がんのため東京都文京区内の病院で死去した。55歳の若さだった。小兵力士ながら、現役時代は驚異的な粘り腰が身上であった。横綱北の湖、輪島らと名勝負を繰り広げ、1970年代の大相撲を支えた。優勝2度。大関在位葉史上最多50場所。幕内上位陣に若乃花貴乃花横綱を始め、大関貴ノ浪安芸乃島ら自分の育成した二子山部屋の力士が顔を並べ「二子山王国時代」を築くという実績もあり、協会NO2の地位にあったので次期理事長を期待していただけに55歳の若さで亡くなったのは大相撲界の損失だろう。