忘られたヒヤリハットがキバをむき

15日午後4時50分ごろ東京都東武伊勢崎線竹崎駅近くの踏切で,手動式遮断機を上げた直後に準急列車が来て踏切を渡ろうとしていた女性2人が,はねられ死亡した。『1件の重大事故の後ろにはヒヤリとしたりハッとするような事例が300件潜んでいる』と米国の安全技師ハインリッヒは言っている(ハインリッヒの法則)この踏切事故で逮捕された踏切保安係は1年余り前にも、やはり遮断機を下げない操作ミスで電車が急停止するというトラブルを起こしていたそうだ。東武本社はこのことを把握していなかったようである。今回の事件は、過去のヒヤリハット体験をないがしろにしたため起きたに違いないが、人命に直接関わる仕事もっと慎重に行ってもらいたいものである。