霧中への復権あまりに遠すぎる

プロ野球オーナ会議は16日、黒い霧事件で永久追放となった選手の処分解除の道を開くため、野球協約を改正することを承認した。これまでも、協約改正の声はあったが「復権となると監督やコーチへの道も開かれるがそれでも良いのか?」という議論も出て、歴代のコミッショナーは「プロ野球界の倫理に反する」と却下してきたらしい。元西鉄投手池永正明さん(58歳)は、復帰申請する意向のようだ。しかし、「黒い霧事件」から35年、池永さんは名誉の回復はできるであろうが、先の見えない霧の中で復権して果たしてこれから何ができるだろうか?私が感心するのは、彼は「35年?つらかったことはひとつもない。店がつぶれないよう一生懸命やってきたし、多くの人が勇気をくれた」と言っていることだ。