2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

別腹はあるが自腹はない彼女(他作)

私が『別腹』という言葉を初めて覚えたのは昔の正月の雑煮。朝食や昼食を普通に摂った後でも雑煮ならば二度三度お替りできる。それを父母は『もちは別腹だからなあ』と言っていた。 現在『別腹』と言えば女性専用語となっている。食後の『デザート』や『ケー…

被爆から二年広島ネガが出る

被爆から復興に立ち上がる広島市の中心街を1947年8月に記録した貴重なパノラマ写真のネガが見つかった。 写真家の菊池俊吉さん(1916―90年)が、爆心地に近い旧広島商工会議所の屋上と、旧中国新聞社(現中区胡町)の屋上から撮影し、東京都在住の妻徳子さ…

自己破産妻に向かって宣言す(他作)

給料を現金でもらっていた昭和50年代までは、給料日には奥さんがご馳走をして待ち、帰宅した主人が『現金』で渡していた。 しかし、時代が変り今や公務員も民間も「給与振込み時代」。 冒頭の句の情景は、 夫が会社の付き合い等で3万円から5万円は欲しい…

連続で死刑判決更新す

全国の地裁、高裁と最高裁で昨年死刑判決を言い渡された被告は計四十六人に上り、一九八〇年以降最も多かったことが十三日、共同通信の集計で分かった。 二〇〇六年の計四十四人がこれまで最多で二年連続の更新。 昨年末現在の確定死刑囚は少なくとも百六人…

語らぬが檄(げき)とばしてる棒グラフ(他作)

上手い!久々の満塁ホームランという感じの句だ。 営業部門を持たない企業はないが、どの企業だって営業現場においては必ず数値目標があるはず。 、私が現役であったころ、郵便局は当然国の機関であった。中国地方の小さな郵便局(特定局)に色々な用務で行…

内閣の支持率アップやや評価

共同通信社は新テロ対策特別措置法の成立を受け、十一、十二両日、全国緊急電話世論調査を実施した。 福田内閣の支持率は41・4%で昨年十二月中旬の前回調査に比べて6・1ポイント上昇した。 福田康夫首相が薬害肝炎訴訟で議員立法による一律救済を決断し…

効かぬから健康法があふれてる(他作)

納得!三十代になると薄毛に悩む人が徐々に増える。これについても色々育毛・植毛の宣伝販売がされている。結局何をしてもこれという『決定打』がないからだ。とどのつまりは「カツラ」ということにもなる。 冒頭の句の『健康法』ではあまりにも抽象的で範囲…

山本氏野球殿堂仲間入り

野球殿堂入りを決める野球体育博物館の競技者、特別両表彰委員会は11日、競技者表彰として前広島東洋カープ監督の山本浩二氏(61)、前巨人監督の堀内恒夫氏(59)、特別表彰で戦前のアマチュア野球で活躍した故嶋清一氏(享年24)の殿堂入りを発表した。 殿堂入…

七五三大きくなったら五七五(他作)

この句の『五七五』は俳句」か「川柳」か不明だが『川柳」の中で『五七五』と詠んでいるからには当然「川柳」と理解すべき。 川柳としてはかなり単純な句。 同次元で私も一句、『七五三十八歳で七七七』。 さて、本論。新聞の川柳欄でも分るように、最近小中…

交付税財源不足三千億

総務省は十一日、二〇〇七年度の地方交付税について、原資となる国税収入が当初見積もりより落ち込んだため、約三千億円の財源不足になるとの見通しを明らかにした。 地方財政計画より国税が減収となるのは五年ぶりで、政府は地方交付税法を改正し、補正予算…

知るという喜び老いてからもあり(他作)

「健康創造塾」では、『決して枯れることがない知識欲を満たす読書、それによる感銘などは、確実に脳の若さをよみがえらせてくれる原動力となる。」と言っている。 そして、「決して枯れることがない知識欲を満たす読書、それによる感銘などは、確実に脳の若…

テロ新法一転否決民主党

民主党は九日午後、参院幹部が国会内で協議し、政府の新テロ対策特別措置法案を十日の参院外交防衛委員会、十一日の参院本会議でそれぞれ採決し、否決する方針を決めた。 共産、社民両党にも伝え、了承を得た。民主党の対案も同委員会で否決される見通し。 …

秀逸の人も四句はボツなんだ(他作)

川柳や俳句等『短詩文芸』の世界の話だ。 新聞投句等する場合、川柳を例にすると、定められたテーマに対する『課題投句』と自由なものをテーマにする『自由投句』の二つに分かれる。 一般的には「課題投句」「自由投句」とも投句数は3〜5件まで。したがって…

飲酒事故危険運転見送られ

飲酒運転による福岡市の三幼児死亡事故で、八日の福岡地裁判決は、危険運転致死傷罪の適用を見送り、脇見による業務上過失致死傷罪と認定、懲役七年六月を言い渡した。 道交法違反との併合罪で懲役二十五年の求刑に対し、結論は三分の一以下の量刑。 業過致…

暖房で猫は寝たけど蚊が起きた(他作)

我が家の風景に詠みかえると『暖房で妻犬眠り、蚊ブンブン』というところ。犬を飼い始めて約十年。童謡に『犬は外を駆けずり回り、猫はコタツで丸くなる』という歌詞があるので、犬は寒さ好きだと思っていた。飼ってみると大ウソ、玄関においているゲージの…

テロ新法与党強引再可決

民主党は七日午後、参院で審議している政府の新テロ対策特別措置法案と民主党の「対案」の取り扱いをめぐり小沢一郎代表ら幹部が協議し、対応を輿石東参院議員会長ら参院執行部に一任した。参院幹部は「政府案を否決するのは分かりやすいが、それよりも民主…

旧姓で妻を呼ぶTEL男から(他作)

作者は『旧姓で呼ぶ男』をかなり不機嫌に思っているようだ。立場を代えて考えてもあまり嬉しくないことは分るが、少々狭量だ。 作者にとって問題なのは、「電話の男」の存在感。結婚前付き合っていた彼氏が未練たらしく電話してきているのではないかとの警戒…

家庭での問題配置専門員

虐待や育児放棄、経済的な困窮など深刻な問題を抱える家庭の保護者や子どもに対し、専門的な見地で対応をするため、文部科学省は6日までに、2008年度から公立小中学校で活動する「スクールソーシャルワーカー」を、全都道府県計141地域に配置するこ…

泣き付かれ仏と鬼が騒ぐ胸(飛田陽子中国柳壇賞)

(選者評) 「頼み込まれて、情にほだされるか、きっぱり断るか。恩人と敬われるか、冷血漢とさげすまされるか。日常生活の中で、何度か出くわすことのある心の揺れを、十七音で切り取ってもらった。 (作者受賞の弁) 新年早々、柳檀賞をいただき元気が出ま…

公園の遊具耐用年数が

遊具メーカーの業界団体「日本公園施設業協会」(東京)は五日までに、ブランコなど公園遊具の設計、点検方法を定めた基準「遊具の安全に関する規準」を初めて見直し、新たに遊具の耐用年数を明記することを決めた。 各地の公園では、自治体の財政難などで遊…

オレ流をたたく男にない持論(他作)

『オレ流』とは昨年度53年ぶりに日本シリーズを制した中日落合監督の代名詞である。彼は日本シリーズの第5戦においても『オレ』流で采配、8回まで完全試合の投球を続けていた山井を代えて、9回には最初の方針通り岩瀬を抑えとして投入し、結果として二人…

奏功し1.5%増年賀状

郵便事業中国支社(広島市中区)のまとめによると、中国地方で元日に配達した年賀状は1億2933万4000通で、日本郵政公社だった前年より1.5%増えた。 郵便番号を識別する区分機を13台追加し、仕分けや配達のアルバイトを前年より1割程度増やすなどの対策が…

無職では権威ないので研究家(他作)

現役の時会社や役所で重要なポストについていた人でも退職すると、名刺の肩書きがとれるので当然『無職』。作者が詠むように『無職』には確かに権威がない。また、健康な人であれば抵抗感を覚える。 現実の話を。 廿日市市在住で新聞投稿掲載回数81回とい…

刑務所に高齢者棟一千人

法務省は、全国の三つの刑務所に高齢受刑者向けの専用棟を新たに設けることを決めた。 フロアの段差をなくしたバリアフリーの施設にして、日常生活に支障がある受刑者でも過ごしやすくするとともに、職員の負担も減らすのが狙い。 07年度の補正予算案に建…

国技だが公務員でない力士(他作)

読者を一瞬『そうだな?』と思わせるところがこの句の面白さ。私も一瞬そう思ったが、同時に「もし公務員ならばそれでなくても大きな赤字を抱えた日本の財政は益々苦しくなる」と思った。そして、年俸が力士より格段高いプロ野球まで国技の話が及ぶと大変と…

衆議院解散含み対決へ

二〇〇八年の政局は、衆院議員の来年九月の任期満了を見渡しながら自民、民主両党が政権を懸けて年明けから全面対決、衆院解散・総選挙含みの緊迫した展開となりそうだ。 参院で与野党逆転した「ねじれ現象」解消を目指した政界再編の模索も水面下で続くとみ…

たまにいる賀状を二通くれる人(他作)

この句の受け止め方は色々。パソコン印刷した賀状ならば、重複印刷したかあるいは住所録にダブって登録されているかと単純ミスを考える。 しかし、手書き等であれば、差出人が忘れっぽくなったことと、『自分は彼の意識の中で忘れられて二度も年賀状を書かれ…

槍ヶ岳表層雪崩四人死す

一日午前零時ごろ、北アルプス・槍ケ岳(三、一八○メートル)の標高約二千メートル地点にある槍平小屋(岐阜県高山市)のすぐ東側で雪崩が発生、テントを張っていた二グループの登山者計七人が生き埋めになった。 高山署によると、一人が自力で脱出、別の登…

何日に会いませんかと賀状来る(他作)

『会う約束』なんて電話やメールでするのが当然となった現代においておかしいと言えばおかしい句だ。年賀状が届くのは普通元旦。ゆとりのある「1月14日の成人の日に会おう」ならまだいいが、『1月4日〜5日の土日に会おう』と書かれるとこちらにも都合がある…

過半数争点加速衆院選

政権選択を国民に問う次期衆院選の立候補予想者は、十二月三十一日現在で七百六十九人に上ることが、共同通信社の調査で分かった。 このうち女性は九十六人。 自民、民主両党を軸にして与野党どちらが過半数の二百四十一議席を確保するかが最大の焦点。衆院…